はい!まいです

唐突ですが、カケを買うために新幹線に乗りました。
今回はそのお話をしたいと思います。

【はじめに「カケ(弽)」とは】

カケとは、「カケがえの無い」の語源説もある弓具で、右手につけている鹿の皮でできたグローブの事を言います。
このグローブには溝がついていて、その溝に弦を引っ掛けることで弓をを引いています。

ミツガケ・ヨツガケ・モロガケなどの分類があり、それぞれ3本指・4本指・5本指のグローブになっています。

1番スタンダードなのがミツガケで、弓道をはじめる大半の人がこれを使います。私の使用しているのもこれです。

もっと言えば、控えなし・あり、堅帽子…などなど語ればつきぬ要素満載の道具でもあります。
無くては弓道ができないし、それだけ大事な道具です。

この道具を変えると、いつもと勝手が違ってしまうので、買い替えるのに少し勇気が必要な道具でもあります。私は同じカケを10年以上使用してきましたが、この度買い替えを決意しました。

【買い替えの理由】


私は弓を始めてからずっと「離れ」と言う動作に悩まされてきました。離れは射法八節の7つ目の節にあたり、文字通り離す動作です。

どう悩んできたかと言うと、シンプルに言えば「離れない」のです。待てば離れると言われても、待っても手からカケが脱げていってしまうだけで離れません。

手をひねっても戻しても離れない。遊び放題です。
なので離す時は、えい!っと引きちぎらなければなりません。

そのため先生方には「離れが若い、その離れはそろそろ卒業しなさい」と言われ、意図してひねって弦を外すと、「矢を送り出している」と言われ、

どないすればええねーん…

状態なまま10年以上引いてきました。
私はひとえに自分の射形が悪い(肘から手までも長いので、離れにくい骨格であることの指摘は以前からありました。)せいだと信じ、また道具のせいにしたくない思いでいました。カケ自体も何度かみていただきましたが、それ自体には問題がなかったのです。

しかし、出稽古した先で、
「そのカケについた手首のシワは、弓具店でみてもらいなさい」
と言われて、山田吉邦弓具店さんへ持ち込むと…

「あなた手首もだけど、指が細いのに、だいぶカケが大きいわね」

とご指摘いただきました。


「大きい」

指の長さはあっていましたが、太さがあっていないだなんて発想はありませんでした。


高校で弓道をはじめた時、
みんな手形をとって提出して、それに1番近い既製品が送られてきたのでした。


もしかしたら本当にカケが原因の1つかもしれない…

先生にも、猪飼さんなら安心して任せられるわとお話をいただき、実際に私が行射している所を見たことがあり、いつもお世話になっている猪飼弓具店さんを訪ねることに決めました。

詳しいお買い物の様子はこちらにてご覧下さい。

店内では代表の猪飼英樹さんが出迎えて下さりました
カケを出す猪飼さん。
最初、「3」と書かれていたカケをだして下さり、
「今使ってるの、s7って書いてあります」
と言ったら驚かれていました。
「絶対大きいよ」と言われましたが、その通りでした。
カケの説明をして下さります。
一つずつ試着させていただきました。
「6」が1番しっくりきましたが、やはり太さがあいませんでした。
手に合うものが見つからなかったので、オーダーすることになりました。
手形をとったあと、手や手首まわりの採寸もしました。
次の弽は、この色にします✨
詳しい値段やカケのランクは動画にて話しています。
動画をご確認ください。


無事にカケを買うことが出来ました☺︎
出来上がりは約3か月後と言うことで、出来上がりが楽しみです!


これによってどのように射が変わるのでしょうか…
とてもドキドキします。これで離れが変わったら泣いてしまうかもしれないくらい悩み続けていますし、もし良くなれば、きっと弓道が数倍楽しくなることは間違いありません。

もし離れが変わらなかったとしても、シワがよらないカケで練習出来るだけでとても嬉しいです😊

ご相談に乗ってくださり、動画撮影も許可してくださった猪飼さん、ありがとうございました!

はやくカケがとどかないかなぁ…。



あしたてんきになぁれ♪