サービスマニュアルとアドロさんの動画が参考になりました。
一番最後に動画リンクを貼りつけてあります。
重要
スターターリレー配線を作業するには常時導通済みなのでヒューズが切れてしまう。または感電してしまうので必ずバッテリー接続を外しましょう。
12Vでも結構バチッとなります。
マイナス線絶縁
セルモーターリレーです。
セルを回しエンジンが掛かるとセルが回らないようにして誤作動を防ぐ為の部品です。
リレー出力線はセルモーター入力へ。
このリレーをマニュアル通りに抵抗値を測定行いリレー自体は正常でしたが…
これが問題の銅線。真っ黒
これでは導通不足でセルモーターが正規通りに機能しないと予測
単純計算で端子部分で焼け焦げ半分なのでセルも半分くらいの性能しか発揮してなかったかも知れません。
この線の材質はスピーカー線のような
もしその材質をバイクに使用すると恐らく2年は保たないかと。
セルモーター電力測定は通常のテスターでは5A対応なのでテスターヒューズが切れてしまい測定不可です。
予測ですが10A前後は掛かるかも知れません。
このセルモーターリレー配線はサービスマニュアル的には短い線のよう見えましたがどこで転回しているか不明でした。
ハーネスをばらしてみたらタンク手前で転回していました。
他にも怪しいところ多数…。
ヤマハの配線は強い屈曲はしないように。との事でしたが保護チューブを開けてみると…。
余った銅線を無理に押し込んで折れている
これはプラグコイルに行っている入力線のよう。
自分の車両はプラグ着火確認しても火花飛びは殆ど確認できませんした。
こんなものなのかな?と疑問に思っていました。
稀にエンジン止まったことありますよ。
一番ビビったのは名古屋の帰りに東名のJCT下りで100キロから急減速
壊れた
と思いましたね。
再始動したら走る。なんだろうと思っていました。
最近ではUSBダブルとグリップヒーター使用では減速時にエンジンストール数回ありました。
3点使用でも2Aちょいです。
純正ヘッドライト55Wで4AちょいがLEDヘッドライト交換で2Aほど。
ナンバー灯もLEDに交換済みなので合計しても純正使用電力より下がってるのにエンスト?
この作業になる前にプラグコイルの抵抗値もサービスマニュアル通りに調べましたよ。基準内で正常でした。
配線がコネクター部分で屈曲した部分があったのでコイルカプラーの取り回しを変更してみたら外気温0℃以下でも始動改善しましたが、完全では無いと思っていましたよ。
他にも怪しいところ発見。
これはダイアグツール使用時のECUコントロール入力線のよう。
触ってみたら折れ曲がっていました。
被覆も硬すぎ?
このGND線の材質は悪くない様子。
自分の車両のメインハーネスは余った部材の寄せ集めのような感じでした。
硬い線もあれば柔軟の線もありバラバラ
余った線の折れている部分はカットして半田直付けで修正しました。
GND線も焼け焦げ
マイナス線は部品は足らなく一部修正しました。
5M購入した線が足らない
この青被覆の線はアーシング使用している高性能線です。
この線は高耐久との事なので恐らく焼け焦げはないだろうと思います。
予め長さを測定して秋葉原で部品調達していました。
ゆとりを持ち5M購入しておきましたがギリでした。
接続端子も適切にするので専用の大きな圧着ペンチが必要で購入していました。大型ペンチは4000円くらいでした。
結構高価!
端子もこの青線は被覆が厚いので部品と工具が一致していないと苦労すると思います。
端子も1回失敗しました。
多めに購入しておいた方が良いと思います。
青線は純正よりやや太い50A対応だったかと思います。
リレーからモーターの+-全部だと7M前後は必要かも知れません。
10M用意していたら間違いないと思います。
この後の仕上がり画像撮影し忘れましたがキッチリ仕上げましたよ
バッテリー接続して着火確認。
火花良く見える
プラグ導通も改善!
もうエンストはしないと思いたい
しないはず。
交換したスターターリレー線の被覆を割って銅線確認。
1/4ほど焼け焦げていた様子。
導通不足の様子
組みました!
始動!セルスイッチオン!きゅきゅーん!!!
非常に元気にセルが回り問題なくエンジン始動
全く違う始動に変化しました。
まるで新車のよう!
交換と修正した部分です。
劇的な始動改善になりました。
プラグ着火に関しては新車時からの様子。
新車時から他のマジェスティSとはエンジン回転が高い・燃費悪いなどの症状有り。
始動不良に関しては1年半後から外気温3℃以下で症状発生。
トータルで3年です。
長かったな
【動画】
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【まとめ】
プラグコイルの電源白カプラーが内側になっていて銅線屈曲の為のプラグ着火不足。
マフラー・燃調コントローラー・駆動・パワフィル交換などで微妙に影響は受けたかも知れません。
新車から1年半後の真冬外気温3℃以下でプラグ着火不足でセルモーター回し続けスターターリレー銅線焼け焦げで更に症状悪化。だったかも知れません。
今時のインジェクションECUコントロール車はエンジンが掛からない・止まってしまうというのは故障!と判断して直ぐにメーカーに委ねればよかったか知れません。
良くキックがあれば!という話を聞きますがECU車のエンジンは寒くても掛かるの必要ないようです。
銅線の質についてですがミドルクラスは10年保つように計算されてはいないと思います。
今時のECUコントロール車はセンサーも多いので非常に配線が多くなっているようです。
CDIキャブ車に比べ1.5倍から2倍くらいになっているようです。
銅も価格高騰ですから。
【点火経路について】
バッテリー→ACC→ECU→プラグコイル→プラグコード・キャップ→プラグ
【始動不良経路】
バッテリー→セルモーターリレー(以降2系統)
1系統目(動作電力側):→セルモーター→GND
2系統目(コイル側):→ECU→サイドスタンドスイッチリレー→サイドスタンドスイッチ→セルモータースイッチ→GND
たぶん
→が自分の修理した部分です。
一番負荷が掛かるのが端子接続部のようです。
焼け焦げしている部分をカットして再度端子接続すればコストを掛けないで修理可能だと思います。
とりあえずなら。
潰しまで乗る!10年は乗りたい!と思うなら交換が良いと思います。
青線以外に0.5sq (定格7A/12Vで84W) を数M持っていれば一度に部分修正が出来るかと思いますよ。
※エー●ン銅線は車用です。被覆が弱いです。
デイ●ナはokです。
バイクメーカー品でなくても120℃程の耐熱線が望ましいです。
自分の青ハーネスは確か40A対応だったと思います。
銀細線の集合体なので5Aでも10Aでも導通は変わらないと思います。
自分は秋葉原で部品を揃えました。
ハーネス/オヤイデ
https://oyaide.com/catalog/info_tenpo.html
端子工具/西川電子
http://nishikawa.or.tv/index.html
マジェスティS専用で社外ハーネスキットは販売されているようです。
作業後1週間経過しましたが、セルモーターはすこぶる元気です
回りすぎ
経過観察なのでつづく
※1年経過。変化なし。いつでも一発始動