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 <情報収集衛星>H2Aを打ち上げ


 三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は26日午前10時21分、政府の情報収集衛星を搭載した国産ロケット「H2A」28号機を鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げた。衛星が予定の軌道に投入されれば打ち上げは成功となる。
 
  情報収集衛星は、他国の軍事関連施設の監視や災害時の状況把握に利用。デジタルカメラと同じ仕組みで地上を撮影する光学衛星と、夜間や悪天候でも撮影できるレーダー衛星があり、内閣衛星情報センターが運用する。
 
  現在、光学衛星2基、レーダー衛星2基とその予備機1基の計5基を配備している。いずれも高度400~600キロの軌道を周回し、地球上のあらゆる地点を24時間以内に1回以上撮影できる態勢になっている。
 
  今回打ち上げたのは光学5号機で、2009年に打ち上げられ、設計寿命(5年)を迎えた光学3号機の後継となる。最新の商用光学衛星は地上の約30センチの物体を判別できるとされるが、政府は今回の衛星の詳細な仕様を公表していない。【八田浩輔、津島史人】