独BMWが増配方針、一部予想下回り株価下落 | 国際そのほか速

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独BMWが増配方針、一部予想下回り株価下落 

 [チューリヒ 12日 ロイター] – ドイツ自動車大手のBMWは12日、2014年の普通株式の年間配当を1株当たり2.90ユーロに引き上げる方針を提案すると発表した。


 前年の2.60ユーロから増配となるが、一部のアナリスト予想を下回ったことを嫌気し、同社株価は約2.3%下落した。


 エバーコアISIのアナリストらは、3.30ユーロへの引き上げを見込んでいた。


 ノードLBのアナリスト、フランク・シュウォープ氏は「小幅な増配にとどまったことは確かだが、株価の下落は、投資家が利益確定売りの好機と見ていたことも背景にある」と述べた。


 BMWはまた、18日に発表を予定していた決算を前倒しで発表。2014年の営業利益は91億ユーロ(96億ドル)と、市場予想を上回った。


 競合他社との利益率の比較で目安とされるEBITマージンは9.6%と、目標レンジとしていた8─10%の上限付近となり、独フォルクスワーゲン(VW)の高級車部門アウディのEBITマージンと並んだ。


 中核ブランドの出荷台数は181万台と、過去最高に達した。スポーツ多目的車(SUV)「X5」への需要が堅調だった。


 2015年の販売台数については、過去最高を更新するとの目標を維持した。


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