西原町の特産品を販売する高校生=5日午後、東京・銀座のわしたショップ
沖縄県西原町は琉球大学や地元企業と連携し、町内の高校生が実際に社会で事業を展開、地域活性化を進めるプロジェクトに取り組んでいる。このほど、初めて東京都内の2カ所で生徒らが町の特産物を販売、PRした。
プロジェクトには高校生24人と同大農学部の学生4人が参加。初年度となる今年度は商品の特徴や販売方法などを研究した。販売当日、生徒らは日本橋のデパートと銀座のアンテナショップに分かれ、紅イモや島豆腐、カラシナなど特産品を使用した食品を販売した。西原高校2年の安里優里さんは「チラシを配ったり試食をしてもらったりして商品をアピールしたが、購入してもらう難しさを知った。一人でも多くの人に県や町のことを知ってほしい」と話した。
この企画は、「高校生レストラン」として注目された三重県立相可高校の取り組みを知った町が、同大などに協力を求め実現した。産業課の玉那覇敦也商工観光係長は「東京での体験を通じて生徒たちは多くの価値観に触れたはずだ」と語り、来年度は新商品開発に取り組むことにしている。