世界初 キャンディーが燃料のロケット 打ち上げに成功 | 国際そのほか速

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 世界初 キャンディーが燃料のロケット 打ち上げに成功


 

  菓子メーカー、UHA味覚糖は9日、ソフトキャンディ「ぷっちょ」20個を固形燃料とした世界初のハイブリッドロケット「Candy Rocket」の打ち上げに成功したと発表し、その模様を動画で公開した。


 

 
  「Candy Rocket」と名付けられたこのプロジェクトは、同社と秋田大学・秋田宇宙開発研究所の和田豊所長、和歌山大学・宇宙教育研究所の秋山演亮所長、国立天文台チリ観測所の阪本成一教授が開発したロケットを打ち上げるもの。


 

 
  最近、固体燃料と液体酸化剤を組み合わせたハイブリッドロケットが注目されているが、このプロジェクトではソフトキャンディを固体燃料として使用。


 

 
  全長180センチ、直径15センチ、重さ10キロの筒状の燃焼器に、「ぷっちょ」20個を詰めて、酸化剤の液化ガスをいれると、ぷっちょが溶けながら燃えて、ガス化したものが勢いよく噴射される力を利用して飛び立つ仕組みだ。


 

 
  9日にYoutubeに公開された動画では、今月7日和歌山市で行われた打ち上げ実験の様子が紹介されている。実験では地元の小中学生が見守る中、2回の打ち上げが行われ、1回目の発射でロケットが248メートルの高さに到達し、その後、パラシュートを開いて地上に降下する様子が映し出されている。


 

 
  開発者の一人である秋田大学の和田所長は、「身の回りにある材料、たとえばキャンディでも創意工夫をすればロケットだって飛ばすことが出来るんだということを多くの人に知ってもらえたら」とコメントを寄せている。