「壁ドンは ダメよダメダメ 借家でしょ!!」-。第一生命保険が23日発表した「第28回サラリーマン川柳コンクール」の入選作100句では、流行語などを織り込んで、全国的な話題や生活の悲哀を軽妙な言い回しで表した作品が目立った。
スキージャンプでソチ冬季五輪銀メダリストの葛西紀明選手とは違い、わが身は「レジェンドと 呼ばれる事なく 定年に」。「帰り道 スマホと私 電池切れ」と疲れは抜けず、ディズニーのアニメ映画「アナと雪の女王」の大ヒットにかけて「アナとユキ わたしゃ胃にアナ 医者にユキ」と嘆く。
「妖 モンクレールレディース 怪か ヨー出るヨー出る 妻の愚痴」と、夫婦のやりとりを詠んだ作品もあった。
「シニアだが リニア乗るまで 生きてやる」と意気込んだリニア中央新幹線の2027年の東京・品川-名古屋開業は明るい話題だが、消費税増税もあって「値が上がる 物価に主婦が 音を上げる」「8%で 暗算できぬ 料金に」と暮らしで景気の回復を実感するにはほど遠い様子。晩婚化が進み「ハードルが 年々上がる 縁相場」と将来への不安もにじむ。
応募作4万138句から選ばれた。インターネットなどで3月20日まで人気投票を実施し、5月下旬にベスト10を発表する。(共同)
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