【シドニー時事】オーストラリアのアボット首相が昨年11月、過激派組織「イスラム国」壊滅作戦を強化するため、地上部隊のイラク派遣を提案していたことが明らかになった。軍幹部が反対し、実現には至らなかったという。全国紙オーストラリアンが21日、関係筋の話として報じた。
アボット首相は昨年11月に首都キャンベラで開いた会合の際、イラク北部で同組織を封じ込めるため、3500人規模の地上部隊派遣を提案。これに対し軍幹部は、米国ですら地上部隊派遣の考えはなく、豪州だけ派遣したら破滅的な結果をもたらすと強く反対したという。
豪州はイラクで、米軍主導の空爆作戦に参加している。