2月21日 6時21分
インドで、庶民派の政治家として高い人気を維持してきたモディ首相が、高級スーツを着用して批判を受けたことから、スーツが競売にかけられて日本円で8000万円余りで落札され、売り上げは国の事業に使われることになりました。
このスーツは、モディ首相が先月インドを訪問したアメリカのオバマ大統領と会談した際に着用したもので、地元メディアはモディ氏の名前が細かく編み込まれた特注品で、日本円でおよそ200万円もする高級品だと批判的に報じました。
その後行われた首都ニューデリーの議会選挙で、所得の低い人たちの救済を訴える政党が「紅茶売りから身を立てたモディ首相も今や庶民とかけ離れた存在だ」と批判し、モディ政権の与党に圧勝しました。
こうしたことから、このスーツは今週、モディ氏の出身地の西部グジャラート州で競売にかけられ、20日、地元のダイヤモンド取り引き業者が4300万ルピー(日本円で8000万円余り)で落札しました。
売り上げはガンジス川を浄化する事業に使われるということで、モディ首相としては、売り上げを国の事業に還元することで、今回の高級スーツの騒動の幕引きを図るねらいがあるものとみられます。
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引用元:NHKニュース http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150221/k10015631001000.html