大統領秘書室長、交代へ=統一相など小幅内閣改造―韓国 | 国際そのほか速

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 【ソウル時事】韓国大統領府の尹斗鉉広報首席秘書官は17日、去就が注目されていた金淇春大統領秘書室長の辞任を朴槿恵大統領が承認したと明らかにした。秘書室長に対しては与党からも交代を求める声が強かった。また、朴大統領は17日、統一相に南北問題を担当する洪容杓・大統領府統一秘書官(51)を起用するなど小幅の内閣改造を行った。
 金氏は朴大統領の信任が厚い半面、人事など国政運営失敗の実質的な責任者と目されていた。金氏もこれまで何度も辞意を示したが、朴大統領は受理しなかった。朴大統領は、支持率が下がる中、与党との円満な関係を維持するためにも、交代は不可避と判断したとみられる。
 ただ、後任探しが難航しているもようで、尹氏は「後任は旧正月連休(18~22日)以降の適切な時期に発表する」と述べた。
 統一相に内定した洪氏は北朝鮮問題の専門家で、朴大統領の就任前に引き継ぎ委員会に参加し、政権発足後は統一秘書官に就いた。大統領府は起用の理由について「現政権の対北朝鮮政策とその理念について理解が深い」と説明した。
 統一相のほか、国土交通相、海洋水産相、金融委員長も内定。国交相、海洋水産相には朴大統領に近い与党議員を起用した。国会の人事聴聞会を経て正式に任命される。