テロ組織掃討揺るがず=協調と行動訴え―米大統領・過激思想対策サミット | 国際そのほか速

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 【ワシントン時事】オバマ米大統領は19日、ワシントンで開かれている暴力的過激主義対策サミットの閣僚級会合で演説し、過激派組織「イスラム国」などのテロ組織掃討戦で「揺らいではならない」との決意を表明した。また、「われわれは同じ船に乗っている。助け合わなければならない」と国際協調を重ねて訴えた。
 閣僚級会合には国連の潘基文事務総長ら77以上の国・機関の代表が参加。各国の若者らが過激思想に感化され、テロに走るのを防ぐための行動計画などを発表する。
 オバマ氏は演説で「西側とイスラム教徒が戦争しているという考えは醜いうそだ」と強調。その上で、過激思想の拡大阻止や、テロリストがつけ込んでいるイスラム教徒の若者の経済的、政治的な苦境の改善などへ行動することを呼び掛けた。
 日本からは中山泰秀外務副大臣が出席し、中東・アフリカ地域のテロ対策で、国際機関を通じ、約1550万ドル(約18億4000万円)の支援を実施する方針を表明した。さらに「日本がテロに屈することは決してない」と明言した。
 パリで銃撃テロが起きたフランスのカズヌーブ内相や、「イスラム国」にパイロットを焼殺されたヨルダンのジュデ外相らも演説。コペンハーゲンで銃撃事件が起きたデンマークのリデゴー外相も出席した。