イスラム過激派組織「イスラム国」による日本人人質事件で、「イスラム国」が、ジャーナリストの後藤健二さんと湯川遥菜(はるな)さんの殺害を警告する映像をインターネット上に公開してから、20日で1か月となった。
「イスラム国」はその後、2人を殺害したとする映像を公開した。欧州や中東、アフリカなどでは、「イスラム国」に共鳴する過激派の活動が活発化している。
人質事件では、湯川さんとみられる遺体の写真を持った後藤さんの映像が公開された1月24日以降、ヨルダンのイスラム法学者アブムハンマド・マクディーシ師が、ヨルダン政府の依頼で「イスラム国」との交渉を行い、「日本人(後藤さん)は兵士ではない。殺すべきではない」と「イスラム国」を説得していたことがわかった。マクディーシ師の側近とヨルダン政府関係者が19日、本紙に明らかにした。