首都高下、工事現場で火災=作業員2人死亡、11人搬送―塗料引火か・東京 | 国際そのほか速

国際そのほか速

国際そのほか速

 16日午前11時10分ごろ、東京都江戸川区西小松川町の首都高速7号小松川線の高架下工事現場の足場で、火災が発生し、約4時間後に鎮火した。東京消防庁によると、20~30代の男性作業員2人が死亡した。また、11人が搬送され、少なくとも3人が重軽傷を負った。
 警視庁は17日午前中にも現場検証を行う。現場の下り線の橋桁は火災による変形が確認された。小松川線は上下線とも通行止めになっており、解除の見通しは立っていない。
 首都高速道路会社によると、現場では橋桁を塗り替える作業をしていた。何らかの原因で塗料やシンナーに引火した可能性もある。同社のグループ会社などを通じて、北海道苫小牧市の業者などが業務を請け負っていた。
 警視庁小松川署は2人の身元確認を急ぐとともに、業務上過失致死傷容疑も視野に出火原因を調べている。
 同署などによると、現場では作業員約30人で足場を組み、塗装工事が行われていた。「ドン」という音とともに炎が出て、作業員が通報したという。消防車など42台が出動し、消火に当たった。出火元とみられる足場とパネル計約300平方メートルが燃えた。
 首都高速道路では、2014年3月にも渋谷区道玄坂の3号線の塗装工事現場で、足場が燃える火災があり、現場付近の区間は3日間、通行止めになった。