18日午前9時45分ごろ、神戸市北区の六甲山中にある「六甲有馬ロープウェー」の鉄塔(高さ約20メートル)で、通信ケーブルの点検作業をしていた60歳ぐらいの男性作業員が地面に転落。病院に運ばれたが、全身を強く打って間もなく死亡した。一緒に作業をしていた50歳ぐらいの男性作業員も右手親指を切断する重傷。兵庫県警有馬署が身元確認を急ぐとともに、詳しい原因を調べている。
有馬署や運営する「神戸すまいまちづくり公社」(神戸市中央区)によると、ロープウエーは1月中旬から通信ケーブルの更新工事に伴い休業中。この日は委託先の下請け業者の8人が作業していた。死傷した2人は、鉄塔最上部付近で古いケーブルを撤去していた。重傷を負った作業員がワイヤに指を巻き込まれ、もう1人が救助しようとして転落した可能性があるという。【豊田将志】