「友好」消え波紋=日本協力の病院-北京 | 国際そのほか速

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  【北京時事】日本政府の無償資金協力で1984年に開院した中国北京市の大規模総合病院「中日友好病院」は、略称として「中日病院」を使用することを明らかにした。正式名称は「中日友好病院」のままだが、日中関係者やインターネット上では「『友好』が消えた」と波紋が広がっている。
  共産党機関紙・人民日報のニュースサイトが13日、「中日病院」を略称として使用すると報じると、ネット上などでは「厳しい中日関係の中で友好がなくなったからか」との見方が相次ぎ、「中国政府の意向を反映しているのではないか」(医療関係者)との意見も出た。 
  病院のウェブサイトや中国版ツイッター「微博」の名称は「中日友好病院」で変わらないが、サイトに掲載された文章や写真では1月以降、「中日病院」と記したものも見られる。
  中日友好病院は14日、微博で「略称は(病院を管理する)国家衛生計画出産委員会の通知に基づいており、正式名称は中日友好病院だ」と説明。「中国医学科学院の略称は『医科院』となった」など、同時期に略称が定められた別の医療機関の例を挙げ、中日友好病院が特別ではないと強調した。