
普段、下の名前で呼ばれることが少ない女性が日常生活で突然呼ばれると、オキシトシン(=幸福ホルモン)が増加し、コルチゾール(=ストレスホルモン)が減少することがわかったのです。
おもしろい現象ですよね。では、その理由を考えてみましょう!
1、特別感
普段下の名前で呼ばれることが少ない人であれば、突然名前で呼ばれると「特別」感がぐっと上がります。気になる異性から名前で呼ばれれば意識すること間違いなし、ですよね。
2、アイデンティティー
名前は小さいころからついて回ってきた、自分の身分証明書のようなもの。「きみ」とか「ねえ」とか呼ばれるよりも、名前を呼ばれるときには自分というものがしっかりと決まるような気持ちになりませんか?
3、役割からの解放
会社では「○○主任」と呼ばれ、家では「ママ」「お母さん」と呼ばれ、ママ友からは「○○ちゃんママ」と呼ばれる……。そんなときに名前で呼ばれると、社会的な役割から解放されることになります。緊張・責任感・ストレスを感じなくてもよくなる、というわけ。
今回の研究は、あくまで女性をターゲットにしたものでした。ですが考えてみれば、名前で呼ぶという行為は、男女関係なく誰でも簡単にできて、それでいて相手をとても良い気持ちにさせられるコミュニケーション術といえます。
私たちは、自分でも気付かないうちに疲れやストレスを溜めこんでいます。そんなとき、大切な相手が自分のことを名前で呼んでくれたら、誰だって嬉しいものです。
思いきって下の名前で呼んでみる、あるいは、きちんと相手の名前(名字でもOK)を呼ぶ、たったそれだけで、相手は心地よく感じて、あなたへの印象もよくなります。まさに、魔法のコミュニケーションと言えるでしょう! ぜひ取り入れたいものですね。
(五百田達成)
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この時期、デパートの地下1階にはチョコレートの特設会場が設置されていますね。そこに充満したOLたちの女子力が結界のような役割になって、デパートに入れません。惣菜を買いに行きたいのに……。
それにしても、会社で行うバレンタインほど茶番感の強いイベントはなかなかありません。友人関係の義理チョコとはまた違い、会社の場合、大体の人が「まわりがあげるから」「浮いちゃうから」「一緒にあげようって誘われたから」なんていう惰性で行っている場合がほとんどなのではないでしょうか。ひとりで配ったとしても「スタンドプレーしちゃって!」と思う人もいるかもしれませんし、どう転んでも面倒になってしまうイベントなのです。
例えば、相撲大会を開いてもらってその順位でチョコをもらえる(ホワイトデーはパン食い競争)とか、ルールをきちんと決めてあるほうが、あれこれ考えないで楽ですよね。
会社勤めをしているときのバレンタインデーで一番覚えているのは、私を含め女2人、男1人の部署で働いていたときのことです。もう1人の女性に「一緒にチョコあげよ!」と言われたので、お金を出しあって買いに行って、当日の昼休みに「せーの! チョコで~す!!」みたいなことやったのですが、後日、その2人が社内不倫していたことが発覚。ピロートークで笑ってたのかな……と考えて脱力しました。
もし私が次に会社勤めをする機会があれば、中田川先輩のように「義理では参加しません!」という強い意志を持って、挑みたいと思います。みなさんの会社でのバレンタインデーが無事に終わりますように……。
(鈴木ポガ子)