誘拐され売り飛ばされた男児、執念実り24年後に実の親と再会。(中国) | 国際そのほか速

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誘拐され売り飛ばされた男児、執念実り24年後に実の親と再会。(中国) わずか4歳で誘拐されて子供のいない家庭に売り飛ばされ、親や自宅の記憶が薄れて行く中でも男児は「実の両親に会いたい」という希望を捨てることはなかった。24年後に感動の再会を果たしたとして話題になっている。
 
 中国・四川省の成都で1991年、野菜市場で販売にあたっていた父親と一緒にいた4歳の男児が何者かに誘拐されるという事件が起きた。男児はその後、約1600kmも離れた江蘇省徐州市の子供が生まれない家庭に4万5000円ほどで売り飛ばされていた。だが彼は20代半ばになった2010年、「両親と再会する」と決意して旅に出たのであった。
 
 Sun Binさんという現在28歳のその男性。4年にわたった両親探しの旅はこのほどついに実りを結んだ。Kuさんという中年男性に巡り合い、DNA鑑定を経て感動の親子再会となったことを英メディア『dailymail.co.uk』が報じている。Binさんに妹がいることもわかったが、残念ながら母親のLoさんはすでにこの世の人ではなかった。記者会見の席でKuさんは「私たちはBinの写真を持って多方面を捜して回りましたが、妻は心労から1995年になると失神を起こすなど体調を崩し、2011年に他界しました」と話している。
 
 成都市公安当局が現在その誘拐犯について捜査を始めているが、Binさんは今回のことで養父母が逮捕されることだけは避けたいという。「養父母は誘拐犯にお金を支払って私を手に入れ、何の罪もない私の両親に深い悲しみを与えました。これは彼らと私の間にある埋めがたい溝です。でも養父母は親切で育ててもらった恩があり、今後はどちらの親にも孝行していきたいと思っています」とその心境を明かした。
 
 ※ 画像はdailymail.co.ukのスクリーンショット。
 (TechinsightJapan編集部 Joy横手)南アフリカにて2月12日、国会が開催された。国会議員にとっては晴れの舞台であり、1年で一番重要なイベントでもある。しかしトラブルが続出、大統領の演説が始まると乱闘騒ぎが起こった。
 
 2月12日午後7時、南アフリカのケープタウンで国会が開かれた。しかし、始まる前から会議場内で電波がブロックされ携帯が通じないというハプニングが起こった。インターネットデバイスが使用できなければ、報道陣はニュース速報が配信できず大打撃である。その後、電波を妨害する機器が発見されたものの、報道陣や野党議員、さらに与党科学技術省長までもが携帯を振りかざし「電波を返せ!」と怒号が飛び交う一幕があった。
 
 この電波妨害機器は軍の所有するものという見方が強く、現在調査中である。
 
 電波が戻り、ズマ大統領が議長らと入場すると国会がいよいよ始まった。今回の国会は与党ANC(アフリカ民族会議)と対立する党が衣服の色を統一していた。主力野党のDA(民主連合)は黒い正装服に身を包み、左翼新党EFF(経済的解放の闘士)は「ズマ大統領の私宅に多額の公金が使われているのが許せない」という姿勢を見せ、いつものように赤い作業着を着用している。
 
 ズマ大統領が一般教書演説を始めたとたん、大統領の声を赤い服の議員が遮った。通常は演説後に質問を受け付けるが、EFF議員は「ズマ大統領、いつ公金を返済するのですか」と追及。国会議長は着席を命じたが、赤い服の議員たちは怯まず早くも退席が言い渡された。怒り暴れるEFF議員たちに国会議長は警備員らにつまみ出すよう指示、ヘルメットで警備員を殴るなど大乱闘の末、赤い服の議員らは国会からいなくなった。
 
 しかし、警備員が警察であることを知った野党DAは「国会内に警察を入れることは国権の乱用だ」と抗議し、今度は黒い服の議員たちが自主的に退場。半数以上が空席になると、ズマ大統領は何事もなかったかのように「中断したところから始めましょう」と笑いながら述べ、演説を再開した。演説内容には雇用促進、経済活性化などが盛り込まれていたが説得力はなかった。
 
 翌日、野党らはANCのこのような対応に怒りをぶつける会見をし、一方で国民からは「国の恥だ」という声があがっている。
 
 ※ 画像はtimeslive.co.zaのスクリーンショット。
 (TechinsightJapan編集部 FLYNN)