
脳卒中の後遺症のひとつとして、脳の言語中枢にダメージを受けて失語症となる人がいる。だが中国のある超高齢女性に非常に珍しい変化が現れ、脳神経科学者らが関心を示していることを『shanghaiist.com』が伝えている。湖南省在住のLiu Jiayuさん(94)はこのほど、動脈に詰まりが生じて脳に十分な血液と酸素が行きわたらなくなる「虚血性脳卒中」を発症。医師は彼女の脳の画像から失語症は免れないであろうと判断していたという。ところが今、Liuさんは母国語ではなく英語で周囲とのコミュニケーションを図っているのだ。
実は彼女、長く英語の教師をしていた。米国の著名な脳神経科医であるグレゴリー・オシャニック博士はこの現象について『ABC News』に、「母国語と第二言語は脳において同一の場所で管理されていないのです。赤ちゃんが親しみながら母国語を身につけるのは左脳の働きによるもので、Liuさんが英語の単語や文章をマスターしたのは右脳による“学習”の成果だからです」と話している。
オシャニック博士はまた、「事故などで脳にダメージを負ったことをきっかけに、かつて勉強した外国語をより上手に話せるようになったケースはこれまでにも報告されています」としている。幼児期にではなく、ある程度の年齢から学業として習うようになった外国語の場合にそれが顕著だという。
※ 画像はshanghaiist.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)「笑いジワ」とも呼ばれるが、ヒトの顔には笑っていると目じりなどにどうしてもシワが出来てくる。それを嫌うあまり、イギリスには「絶対に笑いません!」という一般人女性がいたようだ。
この女性は英ロンドン在住のテス・クリスチャンさん。彼女は「お肌のシワは笑うことが原因。美容整形もエステも不要、笑わなければシワはできないわ。単純な話よ」と主張してやまない。なんとここ40年、たったの一度も笑っていない。軽く微笑むことすら禁止だそうだ。
英メディア『dailymail.co.uk』の取材に、「笑わないように顔の筋肉を律する訓練をしているの。おかげでボトックスや高価な美容クリームにも縁がないわ。シワの大敵は笑顔だと10代に教わっておいて本当に良かった」と話すテスさん。ロンドンの著名皮膚科医であるニック・ロウ博士はこう説明を添えた。
「テスさんのやり方は効果的なアンチエイジング・テクと言えますね。笑うことで顔の筋肉が動き、皮膚の下では結合組織が強く折り曲げられているのです。それが日常的に続くことでシワになるわけです。」
大笑いするチャンスも少ない厳格な雰囲気が漂うカトリック系の学校に通ったことで、「いつも深刻そうな顔をしていても別に不自然ではなかった。ニヤニヤしている子は先生にいやがられてしまうのよ」とテスさん。そのうちに笑顔がエサを頬に含んだハムスターのように感じられるようになり、ますます笑うことへの嫌悪感が募ってきたそうだ。
ちなみにこうした努力に余念がないのはテスさんばかりではない。撮影の時以外は笑わないなど、同じような試みを意識して続けているハリウッドセレブは意外にも多い。現在テスさんは50歳。同年齢の友人らからは「信じられない。飛びぬけてキレイな肌」と褒められるそうだ。
※ 画像はinquisitr.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)