
過去に付き合った人や、今付き合っている人、もしくは結婚している相手の性格に問題があると感じた事はありませんか?
あなたは嫌われ者? 「人間関係」破壊度チェック
周囲との関係を壊してしまう程の性格の場合「パーソナリティー障害」の可能性があります。
■これじゃ付き合えない!人格パーソナリティーの種類
あなたが付き合っている人は、下記のような行動や考えをしていませんか?
(1)自己愛性パーソナリティー障害
自分を愛している故に大事にしすぎてしまい、周囲との関係のバランスをとれなくなってしまう人を「自己愛性パーソナリティー障害」といいます。
付き合っていても自分のことばかり考えていて、あなたの事をまったく考えてくれなかったり、過去の輝かしい栄光をいつまでも語り続けたりするのが特徴です。ナルシストに似ていますが、周囲との関係を壊してしまうほどの自己愛までいってしまうと「自己愛性パーソナリティー障害」だと言えます。
具体的には、下記のような行動、考えのことを言います。
・自身の存在を重要だと特別視し、周囲に尊大な態度をとる。もしくは過剰な賞賛や特別扱いを求める
・自身の輝かしい成功や自分の魅力、理想的な愛への空想を巡らせている
・相手への思いやりに欠け、他者と協調することが困難
(2)回避性パーソナリティー障害
失敗や傷ついたりすることを極度に恐れ、人や社会との繋がりを拒絶してしまう人格障害を言います。これは過剰な自己否定からはじまり、最終的には孤独を選んでしまうケースが多くみられます。付き合っていても、相手のことを信用せず、どこか壁を感じさせてしまいます。
具体的には下記のような行動、考えをしています。
・恥をかく、批判されることを怖がってチャレンジができない
・人と交わることを恐れ、社会的または職業的活動を避ける
・好意を持たれていると確信しなければ人に近寄れない
(3)境界性パーソナリティー障害
遺伝的要因や過去のトラウマ、生まれ持った環境や親子関係などが原因で、他人に対しても攻撃的な人格になりやすく感情がコロコロと変わるので、コミュニケーションをとるのが難しい人間です。自分を大切にしないので薬物依存やアルコール依存、自傷行為へつながる危険性もはらんでいます。
付き合っている時は、愛されていると思ったら急に冷めた態度をとったり、急に怒りだしたりと、テンションの浮き沈みが激しいのが特徴です。
具体的には下記のような行動、考えをしています。
・感情のコントロールがうまくできず、ささいなことで癇癪を起こす
・自傷行為を繰り返したり、ほのめかしたりする
・人への評価が「好き」か「嫌い」の2つしかない
■こんな人と付き合った場合、どうすればいいの?
(1)自己愛性パーソナリティー障害の対処法
自己愛性パーソナリティー障害は、20代で解消することも多々あります。根気よく待ってみることもいいかもしれません。しかし、全ての要求を受け入れないようにしましょう。自信がついていってしまうだけです。優劣を競ったりすることや、直接的な批判や説教は避け、傷つけないように誘導しましょう。
(2)回避性パーソナリティー障害の対処法
この障害は、一見“人間嫌い”に見られてしまいますが、実はその逆で、自分をまるごと受け入れてもらえる人間関係を強く願っています。まずは、そこを念頭において接しましょう。
また、この障害の根底には、過剰な劣等感やマイナス思考があるため、まずはその意識の修正をしていくことが大事です。相手を一番に考え、自信をなくすような発言は避けましょう。
(3)境界性パーソナリティー障害の対処法
境界性パーソナリティー障害は若い女性に多く、年齢を重ねるに連れて回復していくと言われています。本人の要求に全てしたがってしまうと、振り回されて疲れてしまいます。ある程度の距離をとりながら、相談にのるときはしっかりとルールを決めるなどしましょう。
パーソナリティー障害の人と付き合うと、人間関係がうまくいかず、気疲れしてしまうことがあるのでしょう。しかし、しっかりと向き合うことで解決する場合もあります。全てを受け入れるのではなく、相手の性格を理解したうえで対処しましょう。それでも難しい場合は、専門家にはなしを聞いてみたり、治療することをおすすめします。