藤井さん、裏方で大汗=元最多勝左腕の再出発-プロ野球・巨人 | 国際そのほか速

国際そのほか速

国際そのほか速

藤井さん、裏方で大汗=元最多勝左腕の再出発-プロ野球・巨人  巨人の打撃投手を務める藤井秀悟さん=6日、宮崎市

   ヤクルト、DeNAなどで活躍しプロ通算83勝を挙げた藤井秀悟さん(37)が、巨人の打撃投手として第二の野球人生をスタートさせた。宮崎キャンプでは「221」の背番号をつけて選手を支えている。
  早朝のグラウンド。2日に1度は顔を出し、早出特打に励む若手の相手を務める。通常のフリー打撃で投げ込み、全体練習が終わっても、まだ仕事がある。居残り組の練習を手伝い、宿舎に帰る頃、外は真っ暗だ。
  現役時代と変わらないほど汗をかき、「違和感を覚えることがないぐらい毎日忙しい」。プロ2年目にはセ・リーグの最多勝に輝いた左腕が柔和な表情を浮かべた。
  昨年、DeNAを解雇され、トライアウトを2度受けてまで現役に執念を燃やした。だが、日本のプロ球団から誘いはなく、裏方として働く道を選んだ。「今でもやればできると思う。球団代表に頼んでまたテストを受けようかな」。未練を隠さない。
  それでも、今の仕事を全うしようと日々、精力的に動く。打者に投球内容を確認しながら、精度アップに努める。現役投手とは対照的に、気分良く打たせることも役割の一つ。「現役の頃も抑えようとして、打たれていましたから」と冗談めかして笑った。