11日に4カ国首脳会談=ウクライナ停戦履行協議 | 国際そのほか速

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 【モスクワ時事】ウクライナ、ロシア、ドイツ、フランスの4カ国首脳は8日、電話で会談し、ウクライナ東部情勢をめぐり、ベラルーシの首都ミンスクで11日にも首脳会談を開く方向で一致した。独政府スポークスマンが明らかにした。昨年9月のミンスク停戦合意の完全履行に向けた共同文書をまとめる見通しだ。
 ロシアのプーチン大統領は電話会談後、ソチでベラルーシのルカシェンコ大統領と会い、4カ国会談の方針を伝えた。独政府などによると、9日にベルリンで4カ国の外務次官が最終調整する。
 10日には、停戦合意の署名者であるウクライナ、親ロシア派、ロシア、欧州安保協力機構(OSCE)の各代表がミンスクに集まり、1月31日に決裂した和平協議を再開する。
 ウクライナ政府軍と親ロ派の戦闘は昨年4月から約10カ月間続き、住民を含む「7000人以上」(ウクライナのポロシェンコ大統領)が死亡したとされる。
 ただ、停戦の試みは何度も失敗しており、交戦する双方にとって保証が必要だ。ミンスク停戦合意のうち、親ロ派が求める東部への自治権付与、ポロシェンコ政権が求めるロシア部隊撤退などで具体的な道筋を示せるかが焦点となる。