映画見た陪審員、公正な判断無理? =「最強の狙撃手」殺害で裁判―米 | 国際そのほか速

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 【ニューヨーク時事】イラク戦争で「米軍史上最強の狙撃手」と評された海軍特殊部隊員クリス・カイル氏が、退役後の2013年にテキサス州で射殺された事件で、殺人罪に問われた元海兵隊員の裁判が今週、同州の法廷で本格化する。カイル氏の自伝を映画化した「アメリカン・スナイパー」が大ヒットする中、被告弁護人は、映画を見た人が陪審員になれば公正な審判ができないなどと異議を唱えている。
 カイル氏はイラク派遣中、「仲間を守るため」に計160人を殺した。名誉除隊後の13年2月、イラク戦争を経験した元海兵隊員エディ・ルース被告(27)に射撃場で撃たれ、38歳で死亡。カイル氏は、被告が心的外傷後ストレス障害(PTSD)を克服するのを手助けしていたとされる。