【ワシントン=今井隆】オバマ米大統領は11日、イスラム過激派組織「イスラム国」掃討作戦で、限定的な地上作戦を遂行できる武力行使承認決議案を議会に提示した後、ホワイトハウスで声明を発表した。オバマ氏は、米国主導の「有志連合」による空爆について、「有志連合は攻勢に出ており、イスラム国は敗北する」と戦況に強い自信を示した。
オバマ氏は決議案について、「イラクやシリアでの米地上部隊の展開や、アフガニスタンやイラクのような地上戦の承認を求めるものではない」と語った。本格的な地上部隊投入に慎重な姿勢を強調し、地上戦は今後もイラク軍やクルド人部隊、シリア反体制派が主力を担い、米軍は空爆主体の作戦を展開するという認識を示したものだ。