栄養ドリンクの表示規制緩和へ 「栄養補給」以外も可能に | 国際そのほか速

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 「滋養強壮」や「肉体疲労時の栄養補給」をうたう栄養ドリンクに含まれる成分の効果を消費者に分かりやすくしようと、政府が表示に関する規制緩和の検討を始めることが7日、分かった。メーカーによる多様な商品開発を可能にすることで、消費者の健康管理に役立てる狙いだ。今年度中にも厚生労働省と業界の代表、有識者からなる検討会を設け、議論を始める。

 厚労省が平成11年3月に各都道府県などに通知した「新指定医薬部外品の製造(輸入)承認基準」の規制緩和を検討する。医薬部外品に分類される栄養ドリンクは、この基準に示された成分を配合している。

 ただ、同基準では多くの種類の成分が指定されている一方、効果の表示については「滋養強壮、虚弱体質、肉体疲労・病中病後などの場合の栄養補給」といった画一的な表現に限定していた。

 このため、メーカーとしては競合商品と差別化しにくく、消費者にとっても自分に適した商品がわかりにくかった。

 政府は、それぞれの成分が医薬品として利用された場合の効果や作用について、医学的に認められている範囲で具体的な効果を表示できるようにする方針。実現すれば、配合成分の特徴に応じた多様な効果の商品開発が可能となる。