
野球解説者の江川卓氏(59)が6日、自身がコメンテーターを務める日本テレビ系「Going!Sports&News」の取材のため、楽天の沖縄・久米島キャンプを訪問。ドラフト1位ルーキー、安楽智大投手(18)=済美高=のブルペン投球を視察した。“昭和の怪物”は“平成の新怪物”をどう見たのか。 (片岡将)
--安楽投手を間近で見た印象は
「あらかじめビデオで高校2年の投球と肘を痛めた後の3年のとき、両方を見てきたのですがケガをする前のボールに戻りつつある感じがしますね」
--157キロを計測した2年の時がベストに近い
「そうです。単純にスピードガンの数字ではなく、ボールの回転や球筋を見てそう判断します。良くなってきている段階ですが、まだフォームに迷いがあるようにも見受けられますね」
--安楽投手は動画などで江川さんのフォームを参考にしているそう
「身長や体格も似ていますからね。ですから私の経験や考え方は時間の許す限り伝えさせてもらった。ですが私のやり方が彼にとって正解とはかぎらない。あくまで、いろいろある選択肢のひとつ。『こうすればいいよ』という言い方はしたくないんです」
--以前、佐々木主浩さんが取材に来たときも安楽投手から逆質問が多かった。江川さんにも?
「はい。そういうやりとりもありましたね。話してみて非常に頭の回転がいいと感じた。球の回転もよくなればいいが」
--投球練習中、捕手を務めた田口バッテリーコーチに何か話をされていた
「それは番組のオンエアで明かされますから。秘密にしておいてください」
--ところで、苦手の飛行機は大丈夫でしたか。特に沖縄本島から久米島まではプロペラ機
「なんとかなりましたよ。かなりしんどかったですが」
大の飛行機嫌いで知られる江川氏だが、東京から乗り継ぎを含めて4時間の長旅にも関わらず取材に訪れたのは安楽に対する関心の高さの表れだろう。番組は15日に放送予定だ。