
人間関係の中でも特にこじれやすく、厄介なのが「元カレ(元カノ)」という存在。けんか別れはもちろんのこと、たとえ比較的円満に別れたとしても、すっきり昔と同じような関係に戻ることはできないのが現実です。
「友達に戻りたい」なんて別れの言葉とは裏腹に、妙に意識してギクシャクしたり、思わず避けてしまったり……。みなさんも何かしら元カレとの関係性で悩んだこと、あるのではないでしょうか。今回は、そんな元カレとの上手に付き合っていくための鉄則3カ条をご紹介します!
■1、1対1での誘いには乗らない
元カレから突然「ご飯でも食べに行かない?」と誘われたら、あなたならどうしますか。「絶対に行かない!」という断固反対派ももちろんいますが、一方で「ご飯なら」と誘いに乗る人も実は意外と多いのです。ところが、元カレと上手く付き合っていくための鉄則1カ条目は、ズバリ「ご飯の誘いには乗らない」こと!
誘いに乗る派としては「え、仲の良い友達としてのご飯は別に普通のことじゃないの?」と驚くかも知れませんね。その意見自体は全くもってその通りなのですが、相手が元カレならば話は別。二人きりでの食事は避けるべきでしょう。
元カレとは、かつて親密な関係で結ばれていた存在。それはただの“仲の良い友達”とは違います。一見単なる食事のお誘いでも、その裏には体目的の下心などが隠れていることも多いのです。実際、ただの食事のつもりで会ったはずが、気づいた時には一線を越えていたなんてエピソードはよく聞く話。「別れて以来ギクシャクしていたから元通り仲良くなりたいな……」なんて思ったとしても、いきなり二人きりで会うのはぐっとこらえましょう。それはあまりにもリスキーです。
■2、ちょっとしたことで頼らない
次にご紹介するのは一見当たり前の鉄則、つまり「元カレを頼らない」こと。今「それはさすがに大丈夫!」と油断しましたか?ところがこの鉄則、意外に守られていないのです。
付き合っていたころは、色々な場面で元カレに頼ってきたと思います。家電やパソコンといった機械系の操作などは典型ですが、これに限らず普段の生活において何かしら自分の苦手な分野で元カレに助けられていたのではないでしょうか。ところが、このように元カレに任せていた部分は、別れたからといって急に自分ひとりでできるようになるものではありません。ああだこうだと苦心した挙句に、結局は“いつものように”元カレに頼ってしまうというわけ。
ところが、たとえ元カレが快く引き受けてくれるとしても、昔と同じようにお願いしてしまうのは良いことではありません。まだ元カレに未練をもっていたとしたらいつまでも気持ちを切りかえられなくなってしまいますし、たとえこちらにその気がなくても相手が勘違いしてしまう可能性があります。正しい距離感を持った関係を築くためには、別れた後は絶対に頼らない、ということをきちんと守ることが大切です。
■3.恋愛相談をしない
そして3カ条の最後は、ズバリ「恋愛相談をしない」こと。「元カレは良い点も悪い点も含めて自分の性格をよく知っているから、的確な恋愛アドバイスがもらえる」なんて言って、恋愛相談してしまっていませんか?
たしかに、別れてからも恋愛相談を持ちかけられるほどの仲であることは良いことです。ところが、そのことに甘んじてしまうのは大変危険です。というのも、相手がどれだけ割り切れているかは、こちらからは分かりません。もしかしたら元カレはまだ未練を持っているかもしれませんし、そうでなくとも少なくともこちらの恋愛話は快く思わない程度の気持ちは持っているかもしれません。
話を聞いてくれるからと言って甘えてしまっては、相手を傷つけてしまう可能性があるというわけ。ここは、性格をよく知っている元カレに相談に乗ってほしい気持ちをぐっと抑えて、せめて別の友人に相談するべきです。
以上、3つの鉄則、いかがでしたか。元カレは普通の友達とは一線を画す特殊な存在。適度な距離感を保って、上手に付き合っていきたいものですね!
(五百田達成)
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