
義理チョコ、友チョコ、自分チョコ。最近ではいろいろなカタチで楽しむ人が増えていますが、まだまだ日本のバレンタインデーは「女の子が好きな男の子にチョコレートを贈る日」ですよね。でも、「プロポーズする日」として意識してみるのもよいのだそう。一体どういうこと?
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■結婚を考えているカップルの約半数がバレンタインにプロポーズ!?
「もともとバレンタインは『男女の愛の誓いの日』。世界的にはむしろ『男性から女性に愛を伝える日』ですよね。たとえば、アメリカだとプロポーズはバレンタインデーに交わされることがもっとも多いんですよ。しかも年々増えてきています」と教えてくれたのは、作家・心理カウンセラーの五百田達成(いおたたつなり) さん。
アメリカのクリスマスは家族で過ごすって聞きますし、バレンタインが唯一の『男女の愛の誓いの日』になっているんですね。
「クレジットカード会社のアメリカンエキスプレスが実施した調査によれば、年内に結婚を考えている1300万人のうち、約半数にあたる600万人がバレンタインデーでのプロポーズを考えているそうです」(同)
ものすごく多いですね。ちなみに、ブライダルジュエリー専門ブランド「ヴェラモーレ」によれば、日本の婚約指輪の購入はクリスマスのある12月がもっとも多く、次いで2~3月なんだそうです。
これは、クリスマスでのプロポーズを逃した人は、ぜひともバレンタインにリトライすべき?
「そうですね。バレンタインをプロポーズの候補日のひとつとして考えてみる価値はあると思います。特に日本では、アメリカ以上にプロポーズに最適な条件が揃っているんですよ」(同)
アメリカ以上にですか? 日本だとバレンタインは「女の子が好きな男の子にチョコレートを贈る日」というイメージが根強いので、むしろプロポーズには不向きな気もしますけど…?
「だからこそなんです! “女性から男性に”というイメージを上手く利用してプロポーズするんです」(同)
■男子to女子のプロポーズ
「日本ではまだまだ『女の子が好きな男の子にチョコレートを贈る日』と思われていますから、その裏をかけるわけです。彼女もまさかこの日にプロポーズされるとは予想していないはず。チョコを渡されたらそのお返しに、『実は渡したいものがある』と婚約指輪を差し出せばプロポーズも切り出しやすいですよね。ほかの日よりサプライズ感もあります。なかなかプロポーズのタイミングを掴めないでいる男性にもおすすめです」(同)
これは女子にとってはかなり嬉しいサプライズですね。人生で一番うれしいチョコのお返しとなりそう。
■女子to男子のプロポーズ
「ですが今回、いちばんお勧めしたいのが女性から男性へのプロポーズです。こちらも『プロポーズは男性がするもの』というイメージの裏をかけるわけですが、今の時代、積極的に女性を口説くような男性は減ってきていますし、それはプロポーズでも同じ。なので、『プロポーズされたい』と、受け身の姿勢で待つばかりではなく、結婚を望むなら女性からどんどんプロポーズすべき。幸いにも日本のバレンタインデーは、女の子から愛を伝える日とされているので絶好のタイミングですよね」(同)
たしかに、年末年始の家族団欒や親戚の催促などで、この時期の男性は家庭を持つことへの意識が高まっていると言いますし、いい機会かもしれないですね。でも、実際どうしたら?
「女性からのプロポーズで気をつけたいのが伝え方。『私たちそろそろ結婚しない?』や『バレンタインだし籍でも入れる?』じゃ味気ないですし、照れ隠しでぶっきらぼうになってもいけません。それよりも、ここは付き合い始めの頃の気持ちを思い出して『私と結婚してください』と真面目にシンプルに伝えるといいでしょう。なんなら『私がシアワセにしてあげる!』くらい積極的なほうが、イマドキの男はキュンとくるかもしれませんね」(同)
なるほど。“ストレートにシンプルに”ですね。思えば一生に一度のプロポーズ。真面目に取り組まないと男性にも失礼ですよね。
「さらに、バレンタインに女子からのプロポーズが最適なのは、日本にはホワイトデーがあるからなんです。『ホワイトデーに返事聞かせてね』と少し考える時間を与えてあげることもできますし、彼の反応が芳しくなければ『…なんちゃって(笑)』と、その場は誤魔化して、改めてホワイデーでの彼からのプロポーズに期待することもできますよね。1ヶ月後というと、彼を急かさず、自分も返事を待たされ過ぎないちょうどいい時間です」(同)
日本発祥と言われるホワイトデーは、女子からの愛の告白に対する男子のお返事の日。近頃は「お返しを考えるのが面倒」などとぼやかれることも多いようですが、もともとグイグイいけない日本人向きのイベントだからか、実にところすごく気が利いているのかも?
さて、一世一代のプロポーズともなると、あれこれセッティングして最高のサプライズをお届けしたい!
「女性からのプロポーズに男性は驚くと思いますが、サプライズはそこまでにしておきましょう。というのも、予定外のことが起こると臨機応変に対応できずうろたえてしまったり、段取り以外のことが発生すると機嫌が悪くなったりする男性も多いからです。動揺している姿を見られるのがかっこ悪いと思ってしまう。だから、ビシッとプロポーズするのはいいですが、サプライズの多用・乱発は禁物です」(同)
なるほど。ついつい「自分ならどうされたいだろう?」と考えてしまいますが、男性から女性へのプロポーズと、女性から男性へのプロポーズでは少し勝手が違うんですね。
「プロポーズは『男性がするものだし、されたい』という想いを、女性なら少なからず持っていると思います。ただ、その固定概念に捉われすぎて、自ら婚期を逃しているとしたらもったいないですよね。ぜひ最高のバレンタインを過ごしてくださいね」(同)
それにしても、今回のお話を伺っていたら一刻も早くプロポーズしないといけないような気になってきました。誰か私と結婚してください!
(坂井あやの/verb)