
今年の「R-1ぐらんぷり」で、王者となったじゅんいちダビッドソン(40)以上に注目された“無名芸人”がいる。ファイナルステージに残ったゆりやんレトリィバァ(24)とマツモトクラブ(38)の2人。いったい何者だ。
まずは、英語から関西弁に変わるネタなどを披露したゆりやんレトリィバァ。関西大卒で芸歴2年目だが、2013年にNSC(吉本総合芸能学院)を首席で卒業したエリート。昨年の尼崎新人お笑い大賞では大賞を受賞した実力派だ。
もう一人のマツモトクラブ。敗者復活で勝ち上がったが、こちらも芸歴4年目とまだまだ若手の域だが、演劇畑出身。内村光良らによるライブ「新人内さまライブ」の常連で、昨年12月のチャンピオン大会にも出場するなど、注目株だ。
演芸評論家の高山和久氏は、「R-1は、スギちゃんやキンタロー。がブレークしたように、優勝よりも出場したことでインパクトを与える場になってきた」と話す。
ゆりやんレトリィバァについては「NSCを首席で卒業しただけに、ネタには力があり、目の付け所がいい。芸風に山田花子の香りが漂う、ぎこちない演技に味が出れば化けそうだ」とみる。
マツモトクラブへも期待を寄せる。「強烈なインパクトを見せつけた。心の中の音声を武器にしたコントは、セリフがほとんどなく斬新。新世代のコント師として活躍しそうだ」
果たして来年、2人は再び決勝まで勝ち上がってくるだろうか。