
維新側には、将来の野党再編をにらみ、民主党の最大の支持団体である連合との関係を改善する狙いがある。しかし、連合内には、労組批判を繰り返してきた維新の橋下徹最高顧問(大阪市長)への反発が根強く、両者が連携するのか先行きは不透明だ。
政策協議には、維新側の国会議員約30人が出席した。冒頭、維新の松野幹事長が「勤労者の意見を聞かない政治はあり得ない」などと述べたほか、柿沢政調会長が「(維新と連合の政策の)方向性は、決して違うものではない」と述べ、歩み寄る姿勢を示した。
これに対し、連合の神津里季生事務局長は「民主党との関係が基軸」と前置きしつつも「(連合の政策を)理解していただくのは極めて大事だ」と応じ、対話の重要性を強調。1時間にわたり、労働法制や雇用問題などで意見交換した。