壕で知る沖縄戦 学生ら遺骨収集 | 国際そのほか速

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 太平洋戦争で激しい地上戦が繰り広げられた沖縄県糸満市の自然壕(ごう)などで8日、全国の大学生たちでつくるNPO法人「国際ボランティア学生協会」による遺骨収集活動が始まった。昨年2月に続いて3回目で、今回は戦後70年の節目として生存者の体験談にも耳を傾けた。

  同協会は災害支援や国際協力が目的で、全国の約100大学2500人が所属。今回は約130人が参加し、12日まで活動する。

  メンバーたちは、約半数が犠牲になったとされる「白梅学徒隊」の生存者、中山きくさん(86)から、負傷兵を看護した際の苦労などを聞いた。その後、60年近く遺骨収集を続けている国吉勇さん(75)と一緒に土を掘り起こした。見つかった遺骨は、国立沖縄戦没者墓苑(ぼえん)などに納骨する予定だ。