失敗も含め、何でもやってみよう…日本オラクル | 国際そのほか速

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失敗も含め、何でもやってみよう…日本オラクル 

人事本部長 遠藤有紀子さん 50

 

  • 遠藤有紀子さん
  •   金融機関での取引の記録や、携帯電話の通話・通信履歴、飛行機の予約情報――。

      IT化した社会では、大量の情報をデータベースに蓄積し、必要に応じて利用できるシステムが不可欠です。当社は、米本社が開発するデータベースのソフトウェアやハードウェアなどを、日本の企業向けに販売しています。

      現在の顧客企業は、約2万8000社。商品を販売するにあたっては、どんな提案をし、要望に合わせてどう作りかえるかといった課題があります。最適な答えを出すため、日本法人内での発想にとどまらず、国をまたいだテレビ会議を行い、他国での事例も参考にします。このため、英語は必須で、新卒社員にはTOEICで600点以上の得点を求めています。

      IT企業なので、一日中パソコンに向かう日もありますが、頭をリフレッシュし創造性を高めてもらうため、社内には「社員証」を付けた犬がいます。それが社員らを癒やす存在になっています。必要だと思えば何でも取り入れるのが社風です。

      新卒は、営業系と技術系の職種別で採用し、3~4か月の研修後、各部署に配属します。その後は職場での実務を通じた教育で、専門性を高めてもらいます。2~3年目で、先輩社員と変わらない活躍ができることを期待しています。

      学生時代は、サークルでもアルバイトでも旅行でも、何でもよいので、失敗も含め多様な経験を積み、何でもやってみようという意識を持ってください。その際、これをやっておけば就職に有利とか、不利とかといった考えは捨ててください。不利なものを有利な方に逆転することも、ビジネスで求められる力だからです。経験から得たものを、いかに前向きに活用できるかが重要です。(聞き手・山田睦子)

      ◆会社概要 米オラクル・コーポレーションの日本法人として1985年に設立。資本金225億円。売上高1549億円(14年5月期)。従業員数2468人(14年5月)。本社は東京都港区。北海道から沖縄まで全国8か所に支社。

      ◆採用計画 2014年4月の新卒採用者数は46人。エントリーシートをもとに、面接対象者を選び、選考を進める。

      (2014年11月18日の読売新聞朝刊に掲載)