地域の人たちにスポーツを楽しんでもらうことを通して、2020年の東京五輪・パラリンピックへの機運を高めようと、東京女子体育大・同短大(東京都国立市)は24日から、教員らによる講座をスタートする。
1~3月はトレーニング方法や栄養管理などを学ぶ。
月1回のペースで開催し、来年度以降は実技講座も実施して、スポーツの楽しさや奥深さを伝える。
同大は昨年4月、東京五輪開催決定を機にスポーツを通じた地域貢献活動を展開しようと、加茂佳子学長を本部長とするプロジェクト本部を設置。6月には大会組織委員会と協定も結んだ。
プロジェクトの活動内容は、全日本バレーボール選手だった三屋裕子客員教授を委員長とする専門委員会で検討してきた。昨年12月にはプロジェクト発足記念イベントとして、五輪に出場経験のある教員らによるパネルディスカッションと、新体操や柔道などの実技体験を行った。
1~3月に予定している計3回の講座は「自分の体や日常を再点検してみよう」と題し、初回は烏賀陽(うがや)信央(のぶひさ)講師がトレーニング方法を解説する。第2回(2月7日)は、覚張(がくはり)秀樹教授がテーピングを使わない身体作りなどのコンディショニング、第3回(3月14日)は筒井孝子准教授が栄養バランスのとれた食事について紹介する。
各回とも質疑応答の時間を設ける。加茂学長は「様々な教員がいるので、講座を開きながら地域との交流を深め、五輪の開催機運を盛り上げたい」と話す。
15年度は「(五輪を)身近に感じる」をテーマに、用具の選び方や五輪の歴史などの講座を計画。プロジェクト事務局は「将来的に実技の講座のほか、16年のリオデジャネイロ五輪前には新体操、体操など採点が分かりにくい競技のルールを解説する講座も開きたい」としている。日程や内容は同大ホームページ(http://www.twcpe.ac.jp/)などで案内する。
1~3月の講座は午後1時~2時半。参加無料(事前申し込み不要)。問い合わせは、同事務局(042・572・4131)へ。