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軽トラ、踏切から線路に入りトンネル走り抜ける 長野市と長野県千曲市の境にあるJR篠ノ井線で24日に起きた下り普通電車の脱線事故は、復旧に20時間以上かかった。

  輸送密度の高い長野―松本駅間で特急「ワイドビューしなの」24本が運休するなど、週末の行楽客らに大きな影響が出た。脱線した電車が衝突した軽トラックは、踏切から左折して線路に入り、そのままトンネルを走り抜けていた可能性の高いことが分かった。

  JR東日本長野支社によると、事故が起きた24日午後7時半から21時間半後の25日午後5時頃に復旧。長野―松本駅間で2日間にわたり、普通・快速の上下32本、特急上下24本が区間運休するなどし、約2900人に影響した。

  事故車両の乗客らは24日にタクシーで代替輸送された。ただ、同区間で平日に直通高速バスを走らせているアルピコ交通も土、日は運行しておらず、同区間を移動するのに、小海線を使って迂回(うかい)した人もいた。

  千曲署によると、軽トラと電車が衝突した地点から約800メートル長野寄りの踏切内に、軽トラのタイヤ痕があることが判明。軽トラは衝突地点で止まっていて、運転していた男性(74)は事故当時、すでに車外に出ていた。男性は踏切から線路に入ったと説明。軽トラは約80メートル押し戻された。

  先頭車両の一番前に乗車していた長野市若里、松商学園高1年の男子生徒(16)は24日の事故後、「衝突直前に『キー』というブレーキ音が響き、その後『ガタガタガタ』という音が聞こえた。ぶつかった後に進行方向の左に傾いて脱線したのが分かった」と話した。

  国の運輸安全委員会の鉄道事故調査官2人は25日、現地を訪れ、電車の破損状況を調べるなどした。