台湾機の墜落前、エンジン左右ともに動力失う | 国際そのほか速

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 【台北=向井ゆう子】台湾の復興航空(トランスアジア航空)の双発プロペラ機ATR72型機が4日、台北で墜落した事故で、台湾当局は6日、墜落前に、同機の左右二つのエンジンがともに動力を失っていたとするブラックボックスの解析結果を発表した。

  発表によると、離陸直後に、同機の右側のエンジンに異常が発生したことを知らせる音が鳴った。だが、その後、左側のエンジンが止められたという。失速したため、乗員が再びエンジンを始動させようとしたが、間に合わず墜落したとみられている。当局は左側のエンジンが止められた経緯などについて調査する方針だ。エンジンのトラブルだけでなく、人為的なミスの可能性も浮上している。

  ATR72型機は片側のエンジンに異常が発生しても、もう一方で飛行が可能な設計となっている。

  この事故では、これまでに乗員乗客58人のうち35人が死亡。行方不明の8人の捜索が続いている。