「若者よ投票へ」…著名漫画家ステッカーでPR | 国際そのほか速

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 低投票率が懸念されている今回の衆院選で、タブレット端末による模擬投票や選挙ステッカーのインターネット配布などを通じて、若者らの投票率を少しでも上げようとする試みが行われている。

  14日の投開票日に効果を発揮できるか、注目が集まっている。

  若者の政治参加を促すNPO法人「ドットジェイピー」(東京)は13日まで、ネット専用サイトで、電子投票をイメージした模擬投票を行っている。明治大4年の酒井亮さん(23)が発案し、慶応大2年の間瀬海太さん(20)が約10日間かけて完成させた。入力した郵便番号に応じて選挙区の候補者が表示され、模擬投票ができる仕組みだ。

  このサイトを利用し、熊本県立大(熊本市)など4大学では、タブレット端末を置いた「模擬投票所」を開設した。11日に参加した熊本市の同大2年、清田雄真さん(20)は「政党や候補者がどんな政策を掲げているのか勉強して選挙に行ってみたい」と語った。酒井さんは「多くの人に『投票に行こうよ』というメッセージを送りたい」と話している。

  一方、著名な漫画家らが、「GO VOTE(投票に行こう)」などのメッセージとともに描いたステッカーがネットで広まっている。

  2012年の米大統領選で有名歌手がステッカーで投票を求めたのを参考に、音楽ライターの和田静香さん(49)らが昨夏の参院選からツイッターなどで呼びかけた。現在は約120人が参加し、「伝染(うつ)るんです。」の吉田戦車さんや「テルマエ・ロマエ」のヤマザキマリさん、「ちはやふる」の末次由紀さんらがデザインをネットで公開。家庭用プリンターで印刷し、ステッカーとして自由に使える。

  投票を済ませた人が選挙管理委員会からもらえる「投票証明書」を持参すれば、パンを10%割引にしている横浜市内のパン屋など、各地で「選挙割」の動きも広がる。

  こうした動きについて、和田さんは、「雇用や労働環境などの問題は、若者の関心も高く、政治と直結している。だからこそ投票に行ってほしい」と話した。