「三日坊主」「三日天下」 | 国際そのほか速

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  1月も末になると、すでに新年の抱負(New Year's resolution)が挫折した人も多いのでは。

  私もその一人で、「安物買いをやめ、いつでも部屋を片付けておこうと毎年正月に誓うのですが、三日坊主に終わります」。かぎ括弧内を英訳すると、At the beginning of every New Year, I promise myself to stop buying any cheap items and to keep my room organized, but my resolution does not last long.です。

  promise oneself to ...は「~することを心に期する」という意味です。「三日」は「漠然としたわずかな期間」(大辞林)の比喩です。lastは動詞で「続く」の意味です。

  あきやすく、長く続かないことや人を表す「三日坊主」にピタリと当てはまる英語の名詞はありません。文脈に応じて訳す必要があります。「彼は何をやっても三日坊主だ」は、He sticks to nothing.です。

  短期間だけ地位や権力にあることを「三日天下」と言いますね。「彼女はついにその会社の社長となったが、三日天下に終わった」は、Though she finally became the company's president, her reign was very short.と訳せます。reignは統治や君臨の意味です。

  短期政権(a very short‐lived regime)の例えとして、英語圏ではナポレオンの百日天下(The Hundred Days of Napoleon)が有名です。先ほどの例文の後半は、..., it turned out to be "the hundred days' rule.”(結局、百日天下に終わった)とすることも可能です。(新美舞記者)

  ※今回は東京都練馬区の堀内和雄さんの質問にお答えしました。