県警「相談記録なく、不審人物として把握せず」 | 国際そのほか速

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 和歌山県紀の川市後田の空き地で5日夕、近所に住む市立名手小5年・森田都史君(11)が殺害された事件で、和歌山県警は7日午前3時から、岩出署で記者会見した。

  同署の楠俊樹署長は集まった約80人の報道陣を前に、「被疑者を本日、逮捕した」と淡々とした口調で発表。決め手となった逮捕理由については、県警の森昇治捜査1課長が「目撃者の供述による」とだけ述べた。

  森田君と中村容疑者の接点については、「(何らかの関係があったとは)認識していない」と説明。中村容疑者が子供を追いかけ回すなどしていたとされることについては、「これまで相談などを受けた記録はなく、中村容疑者を不審人物としては把握していなかった」と述べた。

  約1時間の会見中、森課長は、事件現場を含む周辺道路などで、複数の足跡が確認されていることを明らかにしたが、その他の物証があるかどうかは、「今後の捜査があるので(公表を)控える。否認しており、押収物の鑑定もまだ。捜査は始まったばかりだ」と厳しい表情で語り、詳細な説明を避けた。