「秋空ぶらりん」
平本貴範さん 37 京都市
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「郷愁」(3枚組みの1枚)
高橋可成さん 60 神奈川県藤沢市
「背くらべ」
若松一彦さん 71 兵庫県姫路市
「あっ、そんなに切らないで」
越智秀史さん 46 相模原市
「笑顔の収穫」
櫛桁允法 さん 30 岩手県久慈市「世話役がゆく」
中田寿夫さん 72 富山県高岡市
「必勝を誓う」
木下保之さん 70 熊本市
「ママきたよ」
多和裕二さん 66 東京都江戸川区=東京YPC会員
愛くるしさ 引き立つ 選評
鉄棒にぶら下がった子供を下から撮った「秋空ぶらりん」。絞りを開放にして、背景を空に抜くアングルで撮り、さわやかさに加えて、愛くるしい表情が引き立っています。
秋の日差しと影をうまくとらえた「郷愁」は、干し柿を「孫が大きくなったら一緒に撮りたい」という、かねての思いがかなった一枚。「世話役がゆく」も明暗の絶妙なバランスの中、和服の男性が印象的に描かれています。
家庭でのスナップ「あっ、そんなに切らないで」と「背くらべ」は、誰にでも経験がある日常の一コマを、気負うことなく表情豊かに撮った、かけがえのない一瞬です。貴重な家族の記録になりました。
商店街の祭りで、パレードを待つ子供の「ママきたよ」は、アングルがよく、広角レンズが効果的です。
「笑顔の収穫」は、農家の男性の柔らかい表情だけで、実りの喜びを全て物語っています。また「必勝を誓う」は、相撲大会に出場する子供の後ろ姿と、大きな仏像との対比がユニークでした。
次回は「冬の部」。力作をご応募ください。(読売写真大賞事務局・横山聡)