経団連の榊原定征(さだゆき)会長は27日、大阪市内で記者会見し、2015年春闘について「収益をあげた企業は賃上げに前向きに対応してほしい」と述べ、企業に積極的な賃上げを呼びかけた。
榊原会長は、14年春闘での賃上げ水準2・2%(主な大手企業の平均)のうち、基本給を底上げするベースアップ(ベア)部分が0・5%、定期昇給などが1・7%に相当すると指摘。「昨年並み以上の賃上げを期待したい」とし、ベアについても昨年以上の水準になることに期待感を示した。
また、育児や教育の支出が多い子育て世帯の賃金について「配分を手厚くする方向で考えるべきだという話もある。今後いくつかの企業でもそういう動きが出てくることを期待したい」と述べた。