友人関係などに悩む女子生徒の依頼を受けて殺害に及んだとして、弁護側は嘱託殺人罪の適用を主張していたが、倉沢千巌裁判長は、「被害者が抱えていた悩みは高校生が日常生活の中で普通に生じうるものにとどまり、犯行状況などから嘱託はなかったと認められる」と指摘。多額の借金があることを女子生徒に隠していたことなどを挙げ、「精神的に追いつめられ、衝動的に犯行に至った」と述べた。
判決によると、中田被告は昨年2月12日、当時住んでいた八王子市長沼町の自宅で、女子生徒の首や胸、背中などを包丁で突き刺し、失血死させた。