八王子の女子高生刺殺、被告に懲役18年の判決 | 国際そのほか速

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 東京都八王子市で昨年2月、交際していた神奈川県立高校2年の女子生徒(当時17歳)を刺殺したとして、殺人罪などに問われた住所不定、無職中田義雄被告(36)の裁判員裁判で、東京地裁立川支部は5日、求刑通り懲役18年の判決を言い渡した。

  友人関係などに悩む女子生徒の依頼を受けて殺害に及んだとして、弁護側は嘱託殺人罪の適用を主張していたが、倉沢千巌裁判長は、「被害者が抱えていた悩みは高校生が日常生活の中で普通に生じうるものにとどまり、犯行状況などから嘱託はなかったと認められる」と指摘。多額の借金があることを女子生徒に隠していたことなどを挙げ、「精神的に追いつめられ、衝動的に犯行に至った」と述べた。

  判決によると、中田被告は昨年2月12日、当時住んでいた八王子市長沼町の自宅で、女子生徒の首や胸、背中などを包丁で突き刺し、失血死させた。