以前も書いたとおもいますが、


北極圏に伝わる神話の中に、

セドナという海の女神がいます。


どういう話かは 

その地域ごとに多少違っているのですが


ほぼ共通していることだけ書くと


鳥の化身に騙されて

連れ去られた美しい娘が

父親に助けを求め、


父親とともに鳥の化身から逃げる途中

船が転覆しそうな大きな嵐が起こります。


この嵐は多分、

娘を取り戻そうとして

鳥の化身が起こしたもの。


そこで父親がとった行動。


追われている娘を海に投げ入れて

自分だけ助かろうとしたのです。


船のへりにしがみついていた

娘の指を切り落とし、左目を潰して

海の底へと鎮めたのでした。


切り落とされた指からは、

たくさんの海洋生物がうまれ、


娘は怒りのために死ぬことが出来ず、

そのまま

海と冥界の女神になったのでした。


この父親のことを

赦したかどうかは

その地域によって話が異なりますが、


セドナは、

指がなくなった自分のかわりに

髪をとかしてあげたりすると、

たくさんの恩恵を与えてくれます。


ひどい目に遭わされても

健気に 恩恵を与えてくれる

そういう女神セドナが私は好きです。