本日絶食4日目。

昨日、手術に向けての下剤が処方される。
マグコロールとセンノシド。
水様便にはなっているけれど、お腹の張りはある。
ストマのマーキングをした。
4箇所。いろんな事情を踏まえて。
思いっきり、蛍光ペンと黒マジックでマーキング。
ボディペイントみたい。



昨日の朝方、ラジコで年末の合唱曲を流していた。
中学生が歌っている、アンジェラ・アキの手紙が流れたとき、
私のこころも流れていった。
透明感のある声と、耳から聞く音源は、私の脳みそを溶かす。

手紙~拝啓十五の君へ~歌詞

拝啓 この手紙読んでいるあなたは どこで何をしているのだろう

十五の僕には誰にも話せない 悩みの種があるのです

未来の自分に宛てて書く手紙なら
きっと素直に打ち明けられるだろう

今 負けそうで 泣きそうで 消えてしまいそうな僕は
誰の言葉を信じ歩けばいいの?
ひとつしかないこの胸が何度もばらばらに割れて
苦しい中で今を生きている
今を生きている

拝啓 ありがとう 十五のあなたに伝えたい事があるのです

自分とは何でどこへ向かうべきか 問い続ければ見えてくる

荒れた青春の海は厳しいけれど
明日の岸辺へと 夢の舟よ進め

今 負けないで 泣かないで 消えてしまいそうな時は
自分の声を信じ歩けばいいの
大人の僕も傷ついて眠れない夜はあるけど
苦くて甘い今を生きている

人生の全てに意味があるから 恐れずにあなたの夢を育てて
Keep on believing

負けそうで 泣きそうで 消えてしまいそうな僕は
誰の言葉を信じ歩けばいいの?
ああ 負けないで 泣かないで 消えてしまいそうな時は
自分の声を信じ歩けばいいの
いつの時代も悲しみを避けては通れないけれど
笑顔を見せて 今を生きていこう
今を生きていこう

拝啓 この手紙読んでいるあなたが
幸せな事を願います



夜、消灯1〜2時間前、病棟の暗いロビーで佇んでみようと座ったら、

反対側のロビーで、スマホをスピーカーにして家族と会話している若い男性がいた。

スマホの向こう側で、小さな子供がギャンギャンと感情をぶつけて泣いている。

男性は淡々と会話に集中しながら、その感情を受け止めている。

鳴き声とともに、言葉が聞こえた。

「お馬さんや、だっこをいっぱいしてほしいの!」

その後ろから、「それはママがやっであげるから…」

ぎゃあぎゃあ泣きわめきは終わらない。

男性は静かに静かに、ゆっくりと

「帰ってからいっぱいしてあげるから…」

全てを受け入れるかのように、暖かく答えていた。


私はこころが溶け、静かにその場を後にした。

のぞきこめば、リアルなドラマをどの方も持っている。  

その中で生きていることを思った。




病棟から富士山。
太陽が富士山の真上ではなく、やや左に落ちていきました。