今回も、引き続きLAMPです。
転調に転調を重ねるメロディー。複雑に進行するコード。
良いですなあ。
LAMPの特徴は、前回の3曲「今夜も君にテレフォンコール」「白日夢」「恋は月の蔭に」よりも、今回の
曲の方がさらに良く現れているのではないでしょうか。
特に一番上の曲「雨降る夜の向こう」では一番強く感じられると思います。
LAMPは、細野晴臣・大瀧詠一・松本隆・鈴木茂を輩出したはっぴいえんどから続く日本のシティーポップ、ニューミュージックの系譜の延長線上に位置するのでしょう。
しかし、はっぴいえんどは日本語に'60年代末のロックをのせるというのが大命題だったのに対し、LAMPでは'60年代末のロックというより、ボサノバ等の影響が強い様です。
そしてLAMPは、氾濫する音楽情報の中から自分達の好きなものを取捨選択した結果の音作りであるのに対し、はっぴいえんどは、'70年代初めの音楽シーン自体がそうだったのですが、新しいものに価値があるという観点で音作りしている点が違います。
その為、LAMPの音楽は、格好良さだけを求めるものにならず、じっくり聞き込める音になっているのだと思います。
LAMP、オススメです。
次回は、ちょっと趣向を変え、ゲーム音楽などいかがでしょう?