今回取り上げるのはDE DE MOUSE(デデマウス)です。
何とも不思議な名前ですね。
音もシンセサイザーを多用したキラキラサウンドなのに、南アジアの民族音楽の歌声があり、四つ打ちのビートがブレイクビーツになるという、摩訶不思議なもの。
DE DE MOUSEは、日本人の遠藤大介が行っているソロユニットです。
DEは名前のイニシャル。MOUSE身体が小柄なことから自分で名付けたとの事。
初めて聞いたのは2007年の終わり頃、「east end girl」(上の方の動画の曲)でした。
その頃、Perfume(パフューム)の公共広告機構のCM起用とCM曲「ポリリズム」のヒットからちょっとしたテクノポップブームとなったんですが、その時、Perfumeに続くテクノポップのミュージシャンの1人としてDE DE MOUSEの名前が出だしたんですね。
でも、テクノポップというにはオリジナリティーあり過ぎで、コンプレッサーを目一杯かけた(ていうよりかけ過ぎ!→でもその分、音が気持ちよい)バスドラムのビートに、YAMAHAのDX-7('80年代のアナログシンセサイザー)を思わせる懐かしいキラキラサウンドと、インドネシアやチベットの民族音楽の歌声をサンプリング加工したものを合わせ、とても引きつけられる音になってるもんだから、多くの人に注目され、一気にファンを増やしてメジャーに進出。
あれよあれよという間に、イギリスやフランスなど海外でも大盛況のワンマンライブを行う程になっています。
DE DE MOUSEの音楽に、日本人は胸の奥に脈打つアジア人のスピリッツを思い出し、欧米人は夢のオリエンタリズムを感じるのでしょうね。
僕も、普段忘れている自身のアジアの血脈を、この南アジア的メロディーの叙情感に呼び覚まされ、またプログレシブ・ロックを彷彿とさせるキラキラなストリングスサウンドにトキメキながら、転調に転調を重ねる曲の展開に高揚感をどんどん高められ、聞く度に、このDE DE MOUSEの世界にどっぷりとはまってしまうんです。
如何ですか、DE DE MOUSE?
オススメです。
次回は、懐かしい感じつながりでLAMPでもいきましょか。