何気なく振り向くと
そこには誰もいない
 
いつもなら、「ん?」って
微笑みかける君がいたはずなのに
 
自分で選んだはずの状況に
馴染めずに戸惑い
少しうろたえてしまう自分を見つけた
 
僕と一緒にいても 
将来を描いてあげられない
 
女の子はそんな男じゃ
幸せになれない
 
自分勝手に納得して
勝手に決めてしまった僕
 
でも、こんな男に付いて来いなんて
言える訳が無い
 
いつも通り
「ただいま」
と部屋のドアを開けたら
 
真っ暗な冷たい空気が
僕を出迎える
 
判っているはずの状況に
切なくなって
玄関でUターンして
牛丼家に向かった
 
僕と一緒にいても 
君に上げられるのは
僕との時間だけ
 
やっぱり
その時にだけしか
幸せを感じられない
 
自分勝手に納得して
勝手に決めてしまった僕
 
でも、
こんな男に付いて来いなんて
言える訳が無い
 
牛丼屋のカウンタは
よく見る奴等で一杯で
 
2階席への階段の上で
「おかえり」
と君の笑顔が待ってた