希望 | バイク好き白血病患者の爆笑闘病記

バイク好き白血病患者の爆笑闘病記

笑える闘病記を書いたつもりです。病気を持つ人々が、少しでもこの記事を見て心の支えとしてくれたなら幸いです。記事は物語形式になっていますので、どうぞはじめから読んでやってください。

私が大好きなミュージシャン、佐野元春氏のうたで、『希望』という作品があります。


佐野元春といえば、『ガラスのジェネレーション』 『僕は大人になった』 に代表される反骨精神あふれる作品や、

『サムデイ』 『約束の橋』などのスマッシュヒットがありますが、基本的には万人受けする音楽ではなく、独特の世界を突き進むシンガーソングライターです。


ザ・ハートランドとの活動を終えてから、彼の音楽に変化が現れました。それまでのロック色の強い作品から、何というか角が取れてといいましょうか、穏やかな、優しい音が数多く生み出されるようになってきました。それは、丸くなったと言えなくもありませんが、突っ走ってきた人だからこその心地よい穏やかさ。優しさが感じられ、とても耳触りのよい音楽です。


我々闘病生活を送るものが一番欲しい普通の生活。その素敵さが良く表されている歌詞を紹介します。




街はずれのどこかで 中古の家を手に入れて

かわいい女の子の 父親になるのさ


ありふれた日々 ありふれたブルー


晴れた日は 風を抱いて

彼女のおしゃべりに耳を傾ける


そんなどこにでもいる おれはありふれた男



昨日従姉のママから 知らせが届いてた

墓参りの準備で 街の市場に立ち寄った


ありふれた日々 ありふれたブルー


陽は昇り 陽は沈み 

何も変わらないものをそっと抱きしめて


そうさ 愛しい場所の向こうには希望

いつだって希望


この街に来てしばらくは 見慣れぬ景色ばかりで

帰りのバスの窓から ぼんやり街を見ていた


ありふれた日々 ありふれたブルー


晴れた日は 風を抱いて

夢の続きから始めてみてもいい


そうさ正しい理由の向こうには自由

いつだって自由 いつだって



佐野元春 『希望』 より