杜の都 | バイク好き白血病患者の爆笑闘病記

バイク好き白血病患者の爆笑闘病記

笑える闘病記を書いたつもりです。病気を持つ人々が、少しでもこの記事を見て心の支えとしてくれたなら幸いです。記事は物語形式になっていますので、どうぞはじめから読んでやってください。

私が在住する仙台は、今スポーツで湧いています。


① 楽天イーグルスクライマックスシリーズ出場! 第1戦勝利!


② ベガルタ仙台現在2位、J1昇格圏内!


どちらも、創設当時はかつてのスター選手をかき集めた寄せ集め集団でした。短期間でのこれほどの成長と活躍を誰が期待したでしょうか。


闘病記でも書いたように、私はスポーツものに弱いのです。ええ、泣いちゃうんです。

スポーツというものは、偉大な力を持っています。


スポーツに国境はない


スポーツに言葉はいらない


スポーツは戦争を止める


そして、スポーツは世界を変える


大げさなようですが、それほどの力を持っていると思います。


そんな素晴らしいスポーツですが、かつて政治と同様に考えられたことがありました。現名古屋グランパスの監督であるドラガン・ストイコビッチ氏が、キャプテンとして出場するはずだったサッカーヨーロッパ選手権。


当時は分裂前のユーゴスラビアという国でしたが、内戦が激化している中での予選でした。しかし、若い才能が集結したユーゴスラビアは圧倒的な強さと、見る者にため息をつかせるような美しいサッカーを展開し、予選をダントツの強さで1位通過。本大会に備え合宿をしている時でした。


内戦の激化に対する制裁措置として、サッカーヨーロッパ選手権の本大会出場取り消し


選手たちは無言の撤退を余儀なくされました。内戦に傷つく人々に希望を与えるはずだった偉大なチームが、政治という名のもとに輝きを奪われた瞬間でした。


こんなことは二度とあってはならない。杜の都で起きた監督解任劇が、私には何となくこのこととかぶって見えたのです。