20歳前後の頃、小松菜ばかり食べるダイエットにはまった。
今で言う、糖質制限の走りのようなダイエットではないかと
思う。米はダメ、小麦粉もダメ。かろうじて強力粉はOKなので、
フランスパンやパスタ、うどんばかり食べていた。それから、
オリーブオイルと塩と水、ほんの少しの肉と魚。それらを
ひたすら食べた。

若気の至りの、今考えれば無謀なこのダイエットの甲斐あって、
体重は、あっという間に減り、周りからは、やせすぎと
心配された。どれぐらい続いたか、3ヶ月だったか、半年
もったか。少しずつ、禁止していたものを口にするようになり、
その美味しさに驚愕して、手を出さずにいられなくなるとともに、
ダイエット熱も冷めていった。

なぜ私は、この過激なダイエットにはまったのか。糖質を
制限する分、すぐに結果が出た喜びもさることながら、
パンとコーヒーが大好きな私にとっては、主食がパンに
置き換わることは、大歓迎の変化だった。
とはいえ、お米で育った人間が、そうそうお米の味を
忘れられるわけでもない。ほんの少し、これぐらいなら…
が、いつしか日常になって行った。

〇〇だけ、××禁止というダイエットには、その後も
それなりに挑戦したが、やはり長くは続かなかった。
以前ここでも紹介した、朝ごはん抜きのダイエットも
こっそり離脱。だって、お腹がすくんだもの。

そんなわけで、今はたまたま書店で手に取ったこの
ダイエットが気に入っている。青菜をたくさん食べなさいと
いう部分は、以前のダイエットと似ているが、ベビーリーフ
でも、水菜でもOK。肉も魚もたくさん食べれる。それに
なにより、一日三食、おやつ付き。主食は、米、パン、
パスタ、なんでもよし。ただし、自分の握りこぶしの量だけ、
という制限は付いている。

毎食毎食、ぢっと手を見て思う。もっと手が大きかったら
いいのに。

オーガスト流 30日で体が10歳若返る食事 (講談社の実用BOOK)/講談社
¥1,296
Amazon.co.jp
写真を撮るのが面倒で、こちらから持ってきちゃいました。