指導している生徒が受験したいと言われてウキウキしてしまう学校の上位に渋幕と渋渋があります。
千葉では確固たる名門の地位を気づき上げた渋谷幕張。
千葉というよりはもう全国区で優秀。
偏差値的に見れば、女子では桜陰より上。
渋渋は女子校を共学に改革し、成功した先駆者。
女子の最難関の1つ(男子にもだけど)。
渋幕と渋渋の共通点と相違点を私の観点を踏まえて考えて見ました。
渋谷教育学園幕張と渋谷教育学園渋谷の共通点
①設立者が田村哲夫さん(御年87くらい)
②共学
③比較的新興の学校
渋幕は1983年、渋々は1996年開校
④「自調自考」が校是(渋渋は田村さんが都会の渋幕を目指すというコンセプトで作っているので当然と言えば当然)
⑤「自調自考」とともに「グローバル人材の育成」に力を入れている。
⑥基本的に男女比を決めて合格を決めない。(これは、大学付属中などとはかなり異なる点)だと思います。
⑦とにかく自由。校則はなし(制服はある)。
渋谷教育幕張学園と渋谷教育学園渋谷の相違点
①入試問題の難易度が異なる。
渋幕は試問題難しめで合格点低め、渋々は入試問題易しめで合格点高め。
②場所
渋幕は・・・・・・郊外にある。
渋渋は、大都会の真ん中にある。
③渋渋には高校入試がない。
渋幕には高校入試がある(おそらく定員50名くらい)。
渋幕は学業プラス中学時代にスポーツ・課外活動で秀でた人に入学してもらおうとしている。より多様性を求めているように感じる。
私が昔に指導していて、公立中から渋幕高校に合格した生徒は、あるスポーツで中学時代に全国1位になっていた(それくらい秀でていないと推薦枠で入るのは難しいと思われる)。大学は筑波大学に進学した。
現在ではよく知らないが、サッカーが全国レベルで強かったのはブラジル人監督がブラジルから留学生を3人くらい引っ張ってきていたから。
元日本代表、炎の男、田中マルクス闘莉王が有名。私が大学のときの友人が闘莉王と一緒にサッカー部でやっていたので話をきいたことがあるが、高校1年のときは全く日本語ができなかったが、卒業するときには日本語で笑いがとれるまでになっていたとのこと。
現在、私学の状況を見ると、高校入試を廃止する傾向にある。渋幕もスポーツが弱くなれば高校入試を廃止する可能性は十分にあると思っています。
④渋渋は女子に絶大な人気を誇る
渋幕はおそらく、本当に男女区別なく入学試験の点数だけで合否を決めており、
中1男162 女128
中2男197 女104
中3男180 女107
これに対して
渋渋は
中1男98 女113
中2男102 女120
中3男91 女115
渋渋のホームページで確認したのですが、著しく男女数に差が出た場合(7:3とか8:2とか)になった場合は合格者数を是正する場合があるとのこと。
さらに、合格者最低点を調べると女子の方が10点から15点男子より高い点数を取らなければならなくなっています。
要するに、合格者を上から取っていくと明らかに女子が多くなってしまうから、是正が入っているということだと思います。
参考文献
このテーマで書いた理由
それは、2023渋幕1回でこの問題が出たから
図2の答え
9㎠なんですが、この問題、見た瞬間に答えが分かったんです。
というか知ってたんです。
同じ!!
渋幕と渋渋はコンセプト、校風が似ているから両方受験される方もいると思います。
両方受けるつもりで、両方過去問やってたら、渋幕の問題は即答なのではないかと思った次第です。
ちなみに、2022豊島岡2回でも同じ問題が出題されています。
渋幕は算数がとても難しいけれど、女子は渋々、豊島岡も志望されていた場合かなり有利だったように思った次第でした。
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