リスク対応について面白く教えていただいた
■中国の古典から学びたいという方へ
論語のブログ
を始めました!
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5月8日(金) 雨
ガイアシステム
のセミナー「現場で機能するリスクマネジメントと人材育成のポイントは、ここだ!」に参加させていただきました。
前半は、日立グループで役員をなさっていた企業リスク研究所
所長白木大五郎先生のご講演でした。今年68歳になられますが、若々しい方です。
企業のリスク監理とか、コンプライアンスとか、CSRとかと言ったお話です。先に配布された資料を見ていても硬そうな感じの話で、正直あまり期待していませんでした。
ところが、始まってみると実に面白い。本当に失礼な言い方になりますが、この年代で会社役員をずっとなさっていた方で、こんなに話が面白い方がいるなんて想像もしていませんでした。日立の奥の深さを感じます。
内容も実にためになりました。
ITコンサルタントとして、リスク監理について相談されたときに、押さえておくべきポイントについて理解できたこともあります。
が、それ以上に人が生きていること自体がリスクであり、問題が起こることがあたりまえなのだということから出発しなければいけないということが深く心に突き刺さりました。
たとえば、ぼくは著述業もやっています。『最後のパレード』のような問題が降りかかってくるリスクは常にあります。
ぼくの場合、人から聞いた話を元にしたフィクションということでやっていますが、それでもどんなことが起こるかは分からない。そのときにいかに誠実に対応できるかがカギになるのです。
そういう意味では、『最後のパレード』の著者の方は、ご自身のプロフィールにオリエンタルランドで
「非常事態対応リーダー」、「お客様対応室責任者としてクレーム対応」
をなさっていたと書いていますが、あの脇の甘さといい、クレームが起こってからの対応のまずさ
※特に、この記事
はひどすぎる、他者を批判することで自分の価値が上がるとでも思っているのだろうか?
といい、本当なのだろうか(オリエンタルランドが否定していないのだから事実と思いますが・・・)と思ってしまいます。
※ぼくは、著作権侵害云々の話を非難したいわけではないのです。オウムがTDLに来たときに自分が対応したということを重要な経歴として書かれている
方に本当にその資質があったのだろうかということに疑問を持っているだけなのです。
もちろん何でもかんでも自分の非だと認めて謝っちゃえばいいというわけではないのです。以下の姿勢が基本だと思います。
●まずは迷惑をかけた方々に謝罪あるいは遺憾の意を表明する
●隠し事と言い訳はしない
●分かってもらうことを期待せず、しかし誠実につとめていればいつか分かってもらえるとの信念を持つ
こういう態度の上で、自分に非のないところについては堂々と戦えばいいのであって、それを他の連中もやっているのになぜ自分だけなんて態度はもう論外なわけです。
というようなことを白木先生のお話を伺いながら、思ったのでした。
白木先生の言葉で特に感銘を受けたのは、「性弱説」に基づいてリスクを考えよということです。
欧米人は性悪説、つまり従業員は放っておくと悪さをするという考え方でリスク対応マニュアルを作ったりします。
しかし、それは日本の風土に合わない。それよりも、人間というのは心の弱いもので、どんなに真面目な人でも、目の前においしい話がぶら下がっていたら魔がさすという前提でモノゴトを考えたほうがいい。
基本的には、従業員を信頼するところから始めるということです。
しかしながら、特定の環境であれば悪事に手を染めるかもしれない。
たとえば、営業ノルマの達成だけが社員の価値だ、みたいな会社であれば、不正な売上を作ろうと考える人はどうしても出てきてしまいます。会社の文化を不正が起こらないように変えていかないといけない、ということなのです。
白木先生のお話の価値が10分の1でも伝わればいいのですが・・・
懇親会でも白木先生と親しくお話をさせていただき、たいへん有意義な日となりました。
行徳に、独立宣言をしたOさんが訪ねてくるというので、21時から、Oさん、和田さん、今井さんと合流して、23時まで4人で話をしていました。
Oさんもこれからいろいろ試行錯誤することになると思いますが、ご自分のやりたいことでうまくいってもらいたいものです。
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